
ビットポイントが仮想通貨の流出を報告。約35億円相当の流出
仮想通貨の流出事件がまたも発生。
リミックスポイント(3825)の子会社、ビットポイントは、12日午前中、仮想通貨の取引、送受金などの全てのサービスを停止しました。
同社報告によると、7月11日に同社の仮想通貨取引システムにおいて仮想通貨の送金エラーが発見されました。流出は35億で、そのうち、25億円相当が顧客からの預かり分。残りが同社が保有していた仮想通貨でした。
記憶に新しいところでは、2018年1月に、コインチェックで580億円分の仮想通貨「NEM(ネム)」において、不正流出が起こっており、仮想通貨セキュリティに関しては、金融庁も大きく関与したことにより、法整備なども行われてきました。
そんな中の、今回の事件となります。
7月12日はリミックスポイント(3825)の株価がストップ安に
報道を受けて、リミックスポイント(3825)は場中にストップ安。
前日比18.6%、350円まで落ち込みました。
決算報告書によると、ビットポイントを中心とするリミックスポイントの金融関連事業は、2018年度決算において、売上は約48億円の売上高、39億円の営業利益。非常に利益率の高い業態となっている。
しかし、今回のこの流出問題の発生で、
・顧客離れ
・セキュリティ費用の増大化
・金融庁からの締め付けの強化
などが考えられます。
もともと同社は、2018年6月に関東財務局から業務改善命令を受けており、内部統制や経営管理の強化を図っていた。今年6月28日に、1年近く行われた報告期間が終了した矢先のことであり、営業への懸念が心配されます。
仮想通貨のセキュリティは採用重要項目といっていい
仮想通貨が上昇する中、仮想通貨の交換業者を狙ったサイバー攻撃は日に日に増加しています。
今回のような流出事件が頻繁に起こるようであると、業界全体の信頼が失墜、また金融庁からの法整備や締め付けも厳しくなっていく。仮想通貨はまだまだ発展途上であり、セキュリティーは最重要テーマといって良いでしょう。
そんな仮想通貨関連において、セキュリティ関連の銘柄を今回はいくつかご紹介してみたいと思います
セキュリティ関連銘柄 リストアップ 特に気になる銘柄は!?
まずはセキュリティ関連として、株式市場において良く取り上げられる銘柄を上げてみます。
テリロジー(3356)
ラック(3857)
FFRI(3692)
セキュアヴェイル(3042)
ハイパー(3054)
アイビーシー(3920)
日本ラッド(4736)
エンカレッジ・テクノロジ(3682)
アークン(3927)
ユビキタス(3858)
イー・ガーディアン(6050)
トレンドマイクロ(4704)
デジタルアーツ(2326)
セグエグループ(3968)
ソースネクスト(4344)
などがあげられる。
この中でも、仮想通貨やサーバセキュリティ等に携わっている銘柄を紹介していきます。
仮想通貨セキュリティで注目の銘柄3選
①ラック(3857)
ラック(3857)はセキュリティーソリューション技術に強く、各種コンサルティングや関連製品の販売で、高水準の需要を取り込む会社。特にネットワークでのセキュリティといえば、株式市場ではラック(3857)といってもおかしくないぐらい、注目される会社で、セキュリティ関連の事件や、セキュリティが国策となれば、第一に選択されやすい銘柄の1つ。
業績は、なだらかながらも、売上、利益ともに上昇している。
セキュリティ関連としては、成長枠というよりは、すでに熟練の域。今後も安定した投資ができそうで、押し目等あれば積極的に狙いたいですし、今回の仮想通貨セキュリティ問題が長引くようであれば、上昇の可能性も高いでしょう。
②セキュアヴェイル
今回の一件で、株価が特に反応しているのは同社。
ネットワークセキュリティの構築から運用監視まで、一貫したサービス提供が出来る。クラウド向けセキュリティーにも強い。
株価はこの半年間、底練りである。今回の一件で、本日は一時946円まで上昇し、出来高もここ1年間で最大級。
売上、利益ともに、拡大していることを考えれば、今回の仮想通貨セキュリティ関係での本命はこちらか。
来週以降注目してみたい。
③テリロジー(3356)
テリロジー(3356)にも注目してみたい。
セキュリティー関連製品やIPサーバーなどの輸入販売を展開している企業で、思惑が集まりやすい銘柄。
ただし、どちらかというと低位株というイメージで、昨年に大きく上昇しているが、トンピン銘柄などと言われ、昨年トンピン氏が買い上げたというウワサも。
チャートは地味に上昇中であるが、長期トレンドでは下降トレンド真っ最中。
注目には上げてみたものの、セキュアヴェ(3042)のほうが面白そうです。
④他 次点では・・・
次点では、日本ラッド(4736)にも注目。
直近1008円まで上昇したあとの、調整中。チャートは調整後の横練りで株価は824円。
ローソク足を見ても地味にいい形の陽線で、若干出来高も増えている。狙ってみても面白いかもしれない。
仮想通貨 取引所関連銘柄は要注意
今回の件が長引くと、仮想通貨取引所関連銘柄は厳しい状態となる可能性がある。
リミックス(3825)を筆頭に、
マネックスグループ(8698)
フィスコ(3807)
セレス(3696)
マネーパートナーズグループ(8732)
トレイダーズ(8704)
GMO(9449)
などに注意しておきたい。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回のビットポイントによる仮想通貨流出事件は、氷山の一角の可能性もあります。
長引く可能性もある問題であり、今後の展開が注目されます。
しばらく、仮想通貨取引所は上値が重たくなる可能性が考えられ、逆にセキュリティ関連は値動きが軽くなる可能性もあります。来週以降の相場に注目していきましょう。
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