
ハイテク材料を扱う一部の銘柄が、軟調に推移
経済産業省は、有機ELなどに使われるフッ化ポリイミドなど、韓国向け輸出に関する制度運用を厳格化すると発表しました。
該当は3品目で、エレクトロニクスや半導体製造用の材料で、日本製品のシェアが高い、フッ化ポリイミド、半導体製造で使うレジスト(感光材)、エッチングガス(高純度フッ化水素)。
包括輸出許可制度の対象から外し、4日からは個別に審査を行う。
対象品目を手掛ける日本企業には韓国向け輸出の減少が考えられ、懸念されています。
これにより、ハイテク関連銘柄の一部が安くなっています。
元徴用工訴訟の問題を巡る対抗措置か
元徴用工訴訟の問題を巡る、事実上の経済対抗措置であると言われています。
経済産業省の報道では、今回の措置は
「韓国に関連する輸出管理上の措置であり、対抗措置ではない」
と説明していますが、実質上の対抗措置であると市場では考えられています。
これらの関連銘柄には、暫くの間厳しい環境になるかもしれず、下げている銘柄の戻りがあれば、戻り売りを仕掛けてみたい場面もでてくるかも知れません。
影響のあった銘柄をご紹介
JSR(4185)
半導体用フォトレジストを手掛ける。
7月1日、前日比4.7%安の1621円まで売られた。
ステラケミファ(4109)
半導体の表面を加工するエッチングなどに用いる超高純度フッ化水素酸を扱う。
7月1日、こちらも4.5%安の2864円の安値があった。
同社からのコメントでは「連結業績への影響については、現時点で未定」とのこと。
今の所、大きく下げた銘柄は以上であるが、日韓の政治対立が長期化する場合は、もっと幅広い企業に影響する可能性がある。
日本側だけでなく、韓国側の措置も出てくる可能性も考え、先行きは注視しておきたい。これらの2銘柄は戻りは売ってみても面白いかもしれない。
規制の材料を取り扱っている主な銘柄
・ポリイミド
東レ(3402)
日立化成(4217)
等。
・レジスト
住友化学(4005)
JSR(4185)
日立化成(4217)
等。
フッ化水素酸
ステラケミファ(4109)
ダイキン (6367)
等。
リバーエレテック(6666)が韓国規制関連銘柄として急上昇
そんな中、韓国規制関連銘柄として、上昇する銘柄も。
リバーエレテック(6666)
水晶デバイスを生産する企業。半導体と同様にあらゆる電子機器に欠かせないとされています。
半導体が輸出規制→水晶デバイスが増える
という図式です。
大口の買いがそれほど入っているわけではなさそうで、ニッチではあるが、この韓国規制問題は久々に出た新しい材料であるため、息の長い材料になる可能性もありますので、注目していきたいと思います。
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